こんにちは!
最近また冷え込みますねぇ…。春が待ち遠しいです。
さて、今回は、”今”について。
「今に生きる」「今を大切に」などと、よく使われる言葉ですが、
なぜ、”今”というのが大切なのか。それをお話ししていきたいと思います。
アマゾンの奥地に、”今”しか持たない部族が今も暮らしています。
彼らはピダハン族と呼ばれる少数部族で、今なお原始的な狩猟採集生活をしています。
このピダハン族は、世界一幸福度が高い部族としても有名です。
ピダハン族の言語には、「時間」と「数」の概念がありません。
他の部族と取引する際に、「明日の〇時に持ってくる」と約束しても、「明日」というものがありませんし、「〇時」というのはあるかもしれませんが、それは数ではありません。
時間がないということは、未来の概念もありませんので、「(未来のために)余分に獲物をとっておこう」ということもありませんし、何日も食料がとれなくて備蓄が底をついても、「もしかしたら(未来に)食料がなくなるかもしれないから、今がんばっておこう」と仕事をすることもありません。お腹空いたナぁとゴロゴロしているのだそうです。
ピダハン族には、”今”しかない。
明日というのも昨日というものもありませんし、数がないので「比べる」という概念もありません。
未来の概念がないということは、「もしこうなったらどうしよう」という悩みが一切ない、すなわち「不安」がないということです。
数の概念がないということは、「あの人は私より多い」という劣等感や嫉妬がないということです。
考えてもみてください、対人関係にしても仕事にしても人生にしても、悩みというのは不安と嫉妬と劣等感でできているものではないでしょうか。ピダハン族には、それがないからたとえ暑くても寒くても周囲と喧嘩してしまっても、幸福なのではないでしょうか。
ただただ、”今、このとき”に居続ける。それが、幸福の一番大切なカギのひとつであることは間違いありません。
明日は職場で苦手な人と会うけど、”今””この瞬間”は目の前にその人はいない。
過去にひどい被害にあって悲しい思いをしたけど、”今””この瞬間”だけは守られた環境にいる。
自分に力がなくて夢を諦めてしまったけど、”今””この瞬間”はその夢とは関係なくおいしい食事を味わえている。
不安になりやすい、劣等感を感じやすい現代社会に生きる私たちですが、”今”を意識してみること、それはとても狭い範囲で、”この瞬間”には不安なことは何も起こっていないことを確認してみること、そんな習慣は幸福感を爆上げしてくれるかもしれません。
「あがいてもしょうがないしなぁ」
そう、”今”、”この瞬間”は、「何も起こっていないのです」。
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