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完璧主義の罠


来週は春分の日。春のおとづれはうれしいですが、

春にモヤモヤ、うつうつとしてしまう方も多いのではないかと思います。

焦らず参りましょう。


さて、完璧主義の罠について。


「学問」としての臨床心理学では、「自分軸」とか、「相互依存」という用語は登場しません。

でも、通俗心理学(と言っていいのかな?)では、よく見聞きする概念です。


ちなみに自分軸とは、”「自分がどうしたいか、どうありたいのか」を基準に行動すること”だそうです。

他人軸は、逆に「他人が自分にどうしてほしいと思っているか」で行動することでしょうね。


相互依存とは、対人関係やパートナーシップに関して、お互いの自立した心をベースに、助け合い補い合うことのできる関係を指すようです。


私は「正当な学問じゃないから価値がない」とは思いません。たしかに統計によって導き出されたたしかな傾向というものは大切ですが、経験によって導き出された知恵も、同じように価値があるものだと思います。

また、より生活に密着して役に立つのは、そういった通俗心理学であることも多いのではないかなと思います。


だから、よくそういったサイトやブログを読んで勉強したりしています。セミナーも言ったことがあります!

そして、私自身の生活にも役立てたりすることも多いです。


私自身がこういった通俗心理学を学んできて、自分軸や他人軸、自立と依存など、とても良くできた概念でわかりやすく、そしてとても良くできているからこそ、罠にはまりやすいものでもあるなぁと感じます。


「いつだって自分軸で行動できて、パートナーとはゆらがない相互依存関係を結ぶこと」をいつの間にか目指してしまうんですよね。


ブログやサイトを読みながら、「ああ、まだ私は自分軸になれていない」「今日は夫の顔色をうかがってしまった」と、自分にがっかりする自分がいるんです。


最近、そうやって1人反省会をしていてハッとしました。


完璧でなくたっていいやん、と。


自分軸のこともあるし、他人軸のこともある。


パートナーに依存してしまうこともあるし、「どうせ理解されない」と自立しすぎてしまうこともある。でも、ちゃんと助け合えているときもある。


そうやって、人間はゆらいでいくものですし、そのゆらぎを楽しむことも人生の味わいなんじゃないかなと思います。


完璧に、理想の自分にはなれない。


そんな自分を抱えてなんとかやっていくからこそ、パートナーに必要とされるし、人から愛されるのかもしれませんよねぇ。


そんなことを考えた最近でした。


あなたはどうですか?完璧の罠、はまったことがありますか?


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