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執筆者の写真Saori Ushijima

ADHDがうまく生きていくには②


また次回!と言いながら、だいぶ経ってしまいました。

すみません、先送り癖のあるADHDです涙


さて、前回、ADHD(発達障害)の特徴として、

1.エネルギーは高い、脳内メモリが少ない

2.周りの人の影響を受けやすい


というのをご紹介しました。

今回は、これらの特徴を持ちながら、どうやってしなやかに、柔軟に生きていけばいいのか、それをご紹介したいと思います。


ADHDのしなやかな生き方

1.苦手なことを底上げしない。得意をのばす

発達障害の方の相談でよくあるのが、「〇〇が苦手なんです、どうしたらいいでしょうか?」というものです。

そっちから行くと苦労するよ!!


苦手なことに取り組むのは、得意なことを見つけてから。

もしくは得意なことを伸ばせてからのほうがいいです。

「得意なことなんて何もない…」という方は、そちらの問題に取り組むほうが先です。


苦手なことを底上げすると、「今日はミスせずにすんだ」とほっとする、という報酬しか自分に与えられません。苦労して苦労して、「何事も起こらなくてすんだ」毎日をすごしても、モチベーションは長続きしませんし、むなしくなってしまいます。


自分の得意なことから伸ばしていきましょう。

ない、という方は、苦手なこと、嫌なことをやめることからはじめてみましょう。


2.他人のポジティブなオーラをキャッチする

あやしいですね(笑)でも、これは大切なことです。

前回、発達障害の方は、人の邪念や悪意をすぐに感じ取ることができ、

それに影響されやすいので辛い、という話をしました。

発達障害の方は、ほとんどがHSPといっても過言ではないと思います。


「あの人はこう思っている」

「今、自分を嫌っている」

ということが、手に取るようにわかるし、それが当たっていることも大いにあります。


しかし、発達障害の方のそれには、著しい偏りがあります。

それは、人のネガティブな感情しかキャッチしない、ということです。


おおよそ発達障害の方は、相手の「ああ、気を遣ってくれているなあ」とか、

「ああ、仲良くなりたいと思ってくれているんだなあ」とか、

そういった他者のポジティブな感情にひじょ~~~に鈍感です。

それって、おかしくない?と思える客観性を持ってみると、面白いかもしれません。


ネガティブな感情をキャッチする能力に自信がある方は、

ポジティブな感情をキャッチできるように意識してみましょう。


この世は邪念や悪意や攻撃性に満ちていますが、

同じくらい愛情や慈悲や利他性に満ちています。本当です。


何年も前にそう助言したあるクライエントさんは、はっとされていました。

そして、怒りの塊のような状態から、じょじょに穏やかになり、

周りの援助を受けることができるようになり、就労し、結婚もされました。


発達障害は発達する。(by神田橋條治)


私たちは脳的にも、人間的にも成長できるのです。

そのためには、脳の偏りは大きくして才能を伸ばし、

人間的偏りを少なくして穏やかにしていくこと。


私はそんな感じがいいんじゃないかなあと、思っています。


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