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執筆者の写真Saori Ushijima

【思考中毒】人生が変わる、疲労回復とは③

福岡では、梅雨の中休みもそろそろ終わりのようです。

薄く、でも厚く空を覆う雲が、静かに広がっています。

そんな日もいいですねぇ。

涼しいし、天気が良いと「なんでこんな日に仕事なんだ!」

と思ってしまうし、

雨が降っているとそもそも外出したくなくなりますから笑


さて、今日は思考中毒について。

長くなるので、2回にわけました(´;ω;`)

さっさと方法にたどりつかなくて、ごめんなさい!



前回、「人は思考にも依存できる」と話しました。

ぐるぐると嫌なことや嫌な人について考えることをやめられないのは、

思考に依存している状態です。

疲労回復には「思考をとめる」という時間を持つことが大事だけれど、

「勝手にわいてくるんだ」「これがあるから今の自分がある」

という抵抗したい気持ちがわいてきて、なかなかできない・する気になれない。

「いやなのに、してしまう」ということ自体が、まさに「依存」ですよねぇ。笑


私もずっとそうだったので、よくわかります。

将来の不安にそなえるシミュレーションを何度も頭の中でしたり、

自分が他人からどう見えているかを夜中に悶々と考えたりしないと、

「ますます事態は悪い方向に向かってしまう」と本気で思っていました。


それが普通だと思っていたんです。


海外のリゾートに行っても、きれいな花を見ても、

一瞬は楽しかったりキレイだなと思ったりするけれど、

「ここに毎年来るにはお金が足りないな…私は一生貧乏から抜け出せない」

「花を愛でる心だけあったって、枯らしてしまうくせに。私はダメな人間だから」

と、ぐいぐいと嫌な思考にからめとられてしまっていました。


今思うと、「自分はいかにダメな人間か」を確認していたかったのです。

そうすることで、「自分はおごり高ぶらない人間だ」と思っていました。

本気で!!!(笑)


今だったら、「嫌なことを考え続ける」ことと、「おごり高ぶらない」ことは

まったく何の関係もないと、すぐにわかるのですけど(;´・ω・)

なんか、そうなっちゃってたんですねぇ。


これは、くよくよしやすいとか、マイナス思考だとか、

そういった性格のせいではありません。


副腎皮質から出る、緊張ホルモンが24時間出ているからです。



人はトラウマを受けると、24時間緊張状態を保とうとします。

「同じことがあって、死んだら大変だ」と思うからです。


生物として当然の反応ですし、それが役に立つこともあります。

でも、早いうちに「もう安心だ、ここまで来れば安全だ」と思えないと、

体内の緊張のスイッチが壊れ、常に緊張状態が続くことになります。


虐待されていたりすると、それこそ何年も緊張状態が続くことになり、

体内も心も、完全にON/OFFの区別がつかなくなってしまうのです。


緊張状態といっても、硬直するような状態では生活できませんから、

まるで野良犬のような、「常に警戒状態を保つ」ことで、緊張を保ち続けます。


それが、先述した「嫌なことをぐるぐると考え続ける」という状態です。


「この人に嫌わていないか?」

「お金がなくなってしまわないか?」

「仕事でミスをしてしまわないか?」

という警戒状態を、常に常に保ち続けています。


そして怖いのが、この緊張状態が、何をもたらすかというと、

この分泌されたホルモンによる「依存」なのです。

脳内に強いストレスがかかった状態でないと、

今度は安心できなくなってくるのです。




「これが自分だ」「考え続けないと、成長できないんだ」と思う一方で、

「誰かに助けてほしい」「誰にもわかってもらえない」と苦しむ。

これを私は「ニセのアイデンティティ」と呼んでいます。


アイデンティティとは、「これが私だ」という意識のこと。

人は生きるために、「私」という概念すら、ゆがめることができてしまう。

巷で「本来の自分で生きる!」などの言葉がウケるのは、

やっぱり一定数の方が、こうしたニセのアイデンティティを持って生きざるを得ず、

そしてそれがニセモノだということに、心のどこかで気づいているからです。


ここまで読んで、納得できた方、

納得はできていないけど、「そういうこともあるかもしれないな」という方、


よく今まで頑張っていらっしゃいましたね。


次回は、ニセのアイデンティティと思考の依存状態、その影響について

お話できればと思います。


これを読んでくれている方々が、

思考を止めて、深いリラックスを得て、心身ともにリフレッシュできるまで、

この連載をとめないぞーーーーー!!!


ぜひ、お付き合いくださいね。




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