人とつながれない、という才能

こんにちは!

今月から、九州大学の研究のお手伝いをすることになりまして、

元勤めていたクリニックでお仕事をするようになりました。

皆さん、温かく迎えてくださり、うれしいです。



さて、最近、「人とのつながりが大事だ」という風にどこででも言われてますよね。

就職ではコミュニケーション力が一番に求められたり、

自然災害でも、学校でも、家族でも、人とつながることの大切さがうたわれます。

幸福の条件のひとつにも、人とのつながりが保たれること、というのが入っています。


いやぁ、ほんと嫌になりますよねぇ。


それって、人付き合いのうまくない人、人付き合いの嫌いな人、人付き合いがしたくてもできない人は、価値がないし幸福じゃないってことになるではないですか。

そんなわけないですよね。


…そんなわけないと思いはしますが、

「うるさい!人付き合いなんて要らねぇ」なんて毒づいても、なんだか自分がみじめになった気がしてきて、それも何か違う気がしてきますよね。


私は、「人とつながること」は、とても大切だと思います。

とても価値あることですし、勇気をだしてつながっていったことで、

さまざまな不安や問題が解決していった事例をたくさん見てきました。


けれども、「人とつながる」ということによる副作用だってあるのです。


それは、どんどん孤独になっていくってこと。

そう、人とつながるほど、人は孤独になります。

それを自立と言ったり、自己確立と言ったりすることもあります。

自分の考えや気持ちの輪郭がはっきりしており、

「私はこう思う」とはっきりと自覚できる状態です。


同時に、「人は本質的には孤独だ」ということがはっきりとわかってきます。

その本質に耐えられないから、人はつながりを求め、つながりに安心するという側面もあるのではないだろうか。私はそう思います。


でも、人とつながれない人は、孤独ではありません。

人と繋がれない人ほど、常に他人の言葉や、考え、表情が頭に浮かんでいます。

他人と一緒に生きて、他人と同化して生きています。

それは、時に苦しみを生んでしまうこともありますが、

誰かとともにずっと生きている、「人は本質的には孤独ではない」という

ことを一番わかっている存在だということができます。


あなたを縛り、責め、時にはげましてくれる存在がいるかぎり、

あなたは本質的には孤独ではありません。


それは、傷ついた記憶を持った人が持つ、特別な才能だと、気づいてくださいね。

そして、孤独になることを恐れないでくださいね。

よく、がんばって生きてこられましたね。



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