top of page
執筆者の写真Saori Ushijima

自意識過剰を治す方法ってあるのでしょうか?【Quora回答】

こんにちは!今日は久しぶりにQuora回答をご紹介していきたいと思います。





【質問】自意識過剰を治す方法って何かあるのでしょうか?他人から見て痛々しいから恥ずかしいしダサいからやめたいです。それに色んな行動が制限されて悔しい思いを沢山しました。それらが分かっているのにやめられません。



【回答】

自意識過剰、辛いですよねぇ。自意識過剰→そんな自分が恥ずかしい→恥ずかしくないよう自分を監視する→もっと自意識過剰、というループに陥ります。最終的には身動きがとれなくなり、どうしていいかわからなくなりますよね。


現代において不安障害、適応障害、引きこもりなどは大きな問題となっており、それはまさに現代人の自意識の強さが引き起こしていると言っても過言ではありません。


なぜ、そんなに現代人は自意識が強くなってしまうのか。


これは、「人間はそういう生き物だから」です。


正確には、不安の高い人間が生き残ってきたからです。


太古の昔より、ねぐらを決めたり焚き火、食糧を確保するのに「ここには何か危険が潜んでいるのではないか」というセンサーが高い人間が優先的に生き残ってきています。

「大丈夫だろう」と変なキノコを食べたり、海に泳ぎ出たり、グラグラしている岩の下で寝たりした人間はほとんど生き残っていないのです。


イレギュラーに無鉄砲な人は出現しますが、すべからく、今いる現代人は不安を感じやすい遺伝子を持っていると言えるでしょう。


現代の社会において、一部地域を除いては環境の安全にはそれほど不安を抱かなくて良くなりました。ですが私たちは「不安に感じる才能」だけはいまだ潤沢に待っており、その放出先、向けどころを常に探しているのです。


衣食住など、 生命を左右するような環境には不安を向けなくてよくなった。ならば、不安の放出される先は人間関係か、自分か、未来です。


そのため、現代人は自意識というものが過剰に発達し、自家中毒を起こしやすくなっていると言えるでしょう。


--------------------


さて、前置きが長くなりましたが、この肥大化した自意識を少しやわらげてあげる手が、ひとつあります。私もカウンセリングでよく取る手法です。


それは、「客観的に物事をみるのを、(一旦)やめる」ということです。


自意識過剰の方は、それから逃れようと一所懸命に物事を客観的に判断しようとします。自己評価に関しても。しかし、それが自縄自縛に陥るトラップなのです。客観的にみようとしているうちは、決して健康な状態に行きつきません。


なぜかというと、健康な人は、


自分は平均よりもちょっと上だ


という、無根拠の幻想、イメージを抱いているからです。ここ、大事です!


誰もわざわざ口にしませんが、誰もがどんな職業でも、年収でも、容姿でも、才能でも、「トータルで見れば自分は平均よりもちょっと上だろう」というイメージを持っています。そしてこのイメージこそが、明確な基準のない自己評価においてまさに「健康さ」と言えるのです。


その健康さを持たないうちは、いくら物事を客観的に見ようとしても、「自分はダメだ」「これは他人から変に思われるんじゃないか」という考えから抜け出せません。それが合っているか間違っているかも基準がないので、ますます他人の目に映る自分を目を凝らして見るハメになるからです。


そもそも、世の中は平均よりもちょっと上幻想の上に成り立っているので、私は客観という言葉自体がややナンセンスだと思ってすらいます。


ですが、パラドキシカルなことに、平均よりもちょっと上幻想を持つと、他人を通して「自分」を見る機会が減るので(だってちょっと優れてるとわかっているから)、必然的にいろんな他人の目を通して自分ではなく「物事」の方を見ることができるようになり、物事を多角

的に、より客観的に見れるようになってくるのですよね。


では、どうやって客観的に物事を見るのをやめるか、という話なのですが、


いろんな方法があるとは思いますが、私がオススメするのは、


自分がこう感じた以上、しょうがない!


と、自分の感じ方を検討する作業をやめてしまうことです。それが正解か不正解か、合ってるか間違っているかの答え合わせを、保留してみるんです。


それはネガティブな自己評価にも及びます。


自分はあまり綺麗な容姿ではないと感じる。


たとえそうであっても、そうでなくても、あなたが今そう感じている以上、そうなのです。過去にそんなことないと言われたとか、だったらどのくらい自信を持てばいいのかとか、そのような検討をやめてみましょう。


他にも、たとえば母親に怒られて、それに理不尽だと感じる。


でも、周りは「母親の言うことがもっともだ。怒るあなたがおかしい」と言う。


でも、理不尽さと怒りを感じちゃった以上、しょうがないんです。反省する必要も、考えを改める必要もありません。大切なのは、「自分はこういうことに理不尽を感じるんだ」という気づきです。


周りはあなたが自信のない、他人の目を気にしている状態が普通だったので、あわててそのように修正しようとするかもしれません。「今までのあなたならそんなことなかったのに!」とか(笑)


まぁ、それは表面的にでも折り合いをつけつつ、あくまで自分の主観を大切にし、尊重してみてください。


もうひとつ、他人の目が気になる原因となっていることは、あなたが自分の中にある才能を発揮しだしたら、今まで築いてきた危ういバランスが崩れることです。ちょうどさっきの母親の例のように。


それは家族関係かもしれませんし、友達関係や職場関係かもしれません。あなたが自信がなく、行動を制限することによって、保たれているバランスがあります。

しかしそのバランスは、あなたの苦しみと制限という犠牲のもとに築かれたバランスです。

先述したように、現代人は不安の向けどころが人間関係である場合が多いです。あなたが自分に自信を持つことによってそのバランスは崩れることになり、それには大きな不安が伴うかもしれません。


でも、大丈夫です。あなたは少なくとも平均よりは上なのです。崩れたバランスの再構築も、うまくやってみせるでしょう。


これを読んで、一瞬でも「そうかも?」と思ったら、そう感じちゃった以上、もうしょうがないですね!(笑)

明日から、自分の感じ方を大切にして、「平均より上の人」として生きてみてくださいね。


なんか書いてみたらすごい長い話になってしまったので、わからない点がありましたら、またどなたからでもご質問くだされば幸いです!

閲覧数:61回0件のコメント

Comments


bottom of page