こんにちは!
また1ヵ月、ブログをお休みしていましたw
なんかね、「役に立つ知識」系はすでにSNSでわんさかあふれているので、
そういう発信をしていくのも違うな~と思いますし、
私の日常など、時々ならいいけど知りたい人は少ないと思いますし(笑)
何を書けばいいのか迷っていたら1ヵ月経ってしまいました。
最近は、「幽玄」について考えています。
幽玄とは、辞書的には「趣が深く計り知れないさま」だそうで、
芸術作品を評して幽玄の美、とか、幽玄の世界とか言ったりします。
能なんかはまさに幽玄を表現する芸術ですよね。
でも私は、「幽玄」とは「この世とこの世じゃない世界のはざま」である気がしています。
この世じゃない世界とは、別にあの世ってわけではないのだけど、心理テストで測れる感情や、数値化できる気分や、目に見える物質ではない、奇妙な感覚として私は感じます。
言葉では語れない感覚。
思考が鎮まり、ある種荒涼とした空気の中の穏やかさ。
規則性に完全に縛られた中で、その先にある自由さ。
…何を言ってるかわからないと思いますが(笑)、私の中で「幽玄」とは、とても長く愛してきたテーマなんです。
カウンセリングでも、クライエントさんの中にそれを感じることがあります。
親を怨むとか、学歴とか、社会的な立場とか、美醜とか、いろんな問題はあるし自分の中で考え続けなければならないこともあるのだけど、
晴れ間が見えてもすぐ曇ってしまう気分とか、さみしさとか、悲しさを抱きしめて
「それでも生きていく」人が語る言葉には、幽玄が立ち現れることがあります。
この世を生きるには、食べ物や家やたくさんの物質が必要だし、それを手に入れるためにたくさんの苦労が必要で、そしてそれは自分を成長させてくれるものでもあるけど、
たまにはカウンセリングで自分の「幽玄」に触れてほしいな、と思います。
極限までシンプルな、「生きていく」ということについて。
かなしさやさみしさを抱えて、それを味わうことについて。
תגובות