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カウンセリングが必要な人、そうでない人


今日は非常勤で働いている就労支援機関の出勤日だったので、

6時半に起きました。(朝が弱い私はこれでもすごいレベル)

朝焼けがきれいで、「そういえば汚い夜明けってないなぁ」と

思いました。

どんより曇る日でも、朝はきれいですね。なぜでしょう。


今日は、カウンセリングが必要な人とそうでない人は何が違うのか、

という話をしてみたいと思います。


カウンセリングが必要な人はどんな人なのでしょうか。

弱い人?問題な人?それとも、依存性の高い人でしょうか。

一人では問題が解決できない人でしょうか。


答えは、「強い人」です。


私はカウンセラーという職業ではありますが、

長らく人に相談するのは苦手でした。今も苦手かもしれません。

大抵、人はいつも、一番悩んでいることは、一番話しづらい、恥ずかしいことです。

それを話して相手がどう思うかも怖いし、「ああしてみたら、こうしてみたら?」と

言われるのも何だか自分がみじめになる気がして嫌なんです。


DVで悩んでいる人は、「こんな男を選んだと思われる」ことを恥じています。

死にたい、という思いで悩んでいる人は、「死にたい」こと自体を恥じています。

職場になじめない人は、「この状況を自分の能力でさばけない」ことを恥じています。

それを相談して他人に助言を求めるだなんて、なんという勇気のいることか。


そんな、一番やわらかいところをさらけ出し、話し、助けを求めることができるなんて、

なんという「強さ」でしょうか。すさまじい強さ、勇気の持ち主です。


私はまだ平気なふりをしてしまうし、笑ってごまかしてしまうし、

不機嫌なオーラを漂わせて「察して!」をしてしまうこともたくさんあります。

未熟で、今風に言うとサスティナブルではない対処法です。


クライエントさんはさらけ出し、言葉にして、向き合おうとしている。

毎日、そんな強さを見せつけられます。

私はクライエントさんに対して、人間に上下がないのはもちろんとしたうえで、カウンセリングに来た時点で「私より確実に『上』だ」と思っています。

カウンセリングを必要とする人は、間違いなく「真に強い人」に他なりません。


対して、カウンセリングが必要ではない人は、どんな人なのでしょうか。


対局の「弱い人」ではありません(笑)

常々思っているのですが、考え方を二項対立的にしてしまうと、生きる力が損なわれていきますのでお勧めしません。カウンセリングが必要な人が強いなら、そうでない人は「弱い」というわけではありません。


カウンセリングを必要としない人、というのは、「祝福の人」です。


私は、このオフィスを立ち上げる前は、クリニックや教育機関や福祉機関などいろいろなところを掛け持ち、非常勤で生計を立ててきました。

心理士はそんなに数多く必要な職種ではないので、ひとつの職場に一人だけ、というのも珍しくありません。

また、新しい職種でもあるので、いろんな色眼鏡で見られることもあるし、「いいよね、話を聞いているだけでお金をもらえて」と嫌味をいわれることも少なくありません。


昔は、そういった無理解や、カウンセリングへの偏見に、憤ったり、悲しくなったりすることもありました。

日本は遅れている!とか、職業差別反対!と思っていることもありました。


でも、違うんだということにある時気づきました。


カウンセリングに偏見が持てるほど、カウンセリングが必要ない人生を送れるって、なんてこの人は幸せな人生を送ってきたんだろう、それって祝福されるべきじゃないか、って思ったのです。


病院や福祉機関に勤めていますと、自ら望んでわくわくしてカウンセリングに来られる方って、とても少数です。

周りから言われて、とか、自分でもどうしようもなくて、不承不承やってきたり、悲しみと混乱を周囲が受け止めきれずにカウンセリングでしか吐き出せなかったり、そんな悲痛な思いをしている方が大半です。


でも、偏見を持つこの人はそんなことが一度もなかったんだ、と思うと、

本気で「良かったなぁ」と思うのです。


「真に強い人」は、ぜひカウンセリングを受けられてみてください。(上記のように、マジで追い詰められてなくても大丈夫ですよ!わくわくしててもかまいません(笑))

その強さを一緒に生かしていきましょう。


「祝福の人」は、その祝福を、どうぞ周りの人に分け与えてあげてください。

これからもカウンセリングとはご縁がないかもしれませんが、私もあなたを応援する一人です。


『みんな、一緒に生きていこう』

カウンセリングを受けているかそうでないかなんて小さなことで、

日本人が分断していたらもったいない。

『みんな、一緒に生きていこう』

私はクライエントさんの前に座るときも、職場で働いているときも、

ずっとそう思っています。


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